[メイン] かりぽん : x5 3d6 #1 (3D6) > 7[4,1,2] > 7 #2 (3D6) > 6[1,1,4] > 6 #3 (3D6) > 17[6,5,6] > 17 #4 (3D6) > 12[4,3,5] > 12 #5 (3D6) > 8[2,2,4] > 8

[メイン] かり : x5 3d6 #1 (3D6) > 11[3,4,4] > 11 #2 (3D6) > 8[1,1,6] > 8 #3 (3D6) > 11[3,6,2] > 11 #4 (3D6) > 6[2,3,1] > 6 #5 (3D6) > 12[5,5,2] > 12

[メイン] : x5 3d6 #1 (3D6) > 9[1,2,6] > 9 #2 (3D6) > 13[6,1,6] > 13 #3 (3D6) > 5[2,1,2] > 5 #4 (3D6) > 8[3,3,2] > 8 #5 (3D6) > 8[1,2,5] > 8

[メイン] GM : 準備がいいか教えろ

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 教えるの

[メイン] イッスン : 教えるぜェ!

[メイン] 真奈瀬 晶 : 教える!

[メイン] GM : では出航だァ~!!!

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 出航なの〜〜〜!

[メイン] イッスン : 出航だァ~~~~!!べらんめェ!!!

[メイン] 真奈瀬 晶 : 出航だァ〜〜!!

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 晶たちが目を覚ますと、やけに肩が凝っていた。机に突っ伏して寝てしまったらしい。
視線を上げると対面に見知らぬ少女が座っている。

[メイン] 少女 : 「おはようございます」
少女は愛らしく笑った。

[メイン] GM : 自分と彼女は顔見知りだったのだろうか?
思い出そうとすると思考に靄がかかる。

[メイン] GM : 彼女の事どころか自分の事さえ満足に思い出せない。
異常な状況に不安感を覚えた探索者はSANc(0/1)

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=60 さんち (1D100<=60) > 22 > 成功

[メイン] ミヤコ(悪霊) : ccb<=40 (1D100<=40) > 22 > 成功

[メイン] GM : 周りを見渡すと正方形の部屋だ。
真ん中にテーブルと椅子が2脚。
探索者の背後には扉。他には、本棚とクローゼット、冷蔵庫がある。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あ、えっ……ええ……??
 お、おはよーございます……!」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「誰なのこいつ」
「お前の知り合いなの?」
ふよふよと晶の頭上近くを飛び回っている

[メイン] 真奈瀬 晶 : 声を掛けられ、驚いたように声をあげる
誰だろう。急に声をかける人なんて…

[メイン] 少女 : 「ずいぶんとぐっすり眠られていましたが、だいぶお疲れのようですね」

[メイン] 真奈瀬 晶 : いや、そもそも……彼女どころではなく。
アタシは……何だ?

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「むぅ〜〜…無視とはいい度胸なの、プリンにして……本当に聞こえてないの?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 記憶に靄がかかったまま、勝手に尋ねてくる2人
ふよふよしてる方の名前は知ってるけど、名前だけしか知らない。誰だよ
目の前の黒髪の女に至っては名前もわかんねえ。

[メイン] 少女 : ミヤコの声にはまったく反応しない。そもそも見えてもいないのか、晶の方にしか視線を向けていない。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「し、しらねえよ……
 あー……まあ疲れてるのは、事実なんだろーけどさー」

[メイン] 少女 : 「まあ色々ありましたしね。ここでゆっくりとしていてください」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だってほら状況証拠?的にアタシここで寝てたんだろ?
 硬いんだよなー机って」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 何で今、"知っている"かのように言えたのだろうか。
そんな記憶、どこにもないのに。

[メイン] 少女 : 「そうですね。ベッドを用意できずに申し訳ないです」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「は、はぁ……まあじゃあゆっくり……
 ゆっ、くり……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……ここどこだよ!?」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「プリンなら机より柔らかいの」
「お前もミヤコにプリンのベッドを献上するの」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「…ここどこなの?よく見ればプリンが見当たらないの」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 今更の問いかけであった。
半分くらい雰囲気に流されていたとも言う。

[メイン] 少女 : 「…どこ?と聞かれましても、私にも良くわかりませんね」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「よくわからない……?そうなのか……」

[メイン] 少年の声 : 「─────おうおうおう!なァに花が咲きそうで咲けない蕾みてェなことしてんだィ!」

[メイン] 少年の声 : ─────晶と少女が話をしていると、どこからか、少年の声が聞こえた。

[メイン] 真奈瀬 晶 : そうなのかと一旦結論付けた。
明らかにおかしい気がするが、それはそれ。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「は、花ァ!?」

[メイン] 少年の声 : 見渡しても、「男の子」のような姿はどこにも無い。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 声のする方向に視線を向けるが、姿形がさっぱり見えず。

[メイン] イッスン : 「そうだ!花だ!」

そして、その音は……晶の、頭の上に。

[メイン] イッスン : ちょこん、と小さな虫のようなものが佇んだ。

[メイン] 少女 : 「はい。わかっているのなら……」
そこまで言ってどこからか聞こえた声の方に視線を向けて
「なんですかこの小うるさいのは」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「…プリンにして食べていいの?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : そりゃ見つかるはずもない。
何故なら上にいたのだから。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いややめろよそう言う物騒なのは…」

[メイン] イッスン : 「おっとォ!申し遅れちまったようだなァ!」

[メイン] イッスン : 「オイラは絵師の夢を目指し山を越え川を越え海……はまだ越えてねェが」

[メイン] イッスン : 「流浪の旅を続けてる、流離のイッスンっつーもんでよォ!」

[メイン] イッスン : 「なんでェなんでェ!迷い込んだ異国にゃ、べっぴんもべっぴんが多いこと!」

[メイン] イッスン : 「ちょいと名が知りてェって思うのが、男の人情ってやつだろォ~?」

[メイン] イッスン : ぴょいん、ぴょいん、と晶の頭の上で、緑色に光るものが跳ねながら、そう提案した。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「べっぴんって……」

[メイン] 少女 : 「……私は晶さんだけをここに連れてきたはずなのですが…どこから迷い込んできたのでしょうか、この小さいのは」
ジロッと晶の頭の上のイッスンを睨みつけて

[メイン] イッスン : 「くぅ~~!!冷たい眼差しがまたも良し!こいつァ畔に浮かぶ蒼の花、といったところだなァ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あー……あたしは真奈瀬晶……晶って呼んでくれ
 うん。上の名前は勘弁な。うん」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「こいつ名前知ってるの、やっぱオマエの知り合いなの」

[メイン] イッスン : 「ま、オイラのこたァ気にする必要はねェ!ただの虫が混ざったとでも思っておきな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 対照的に、ひとまず名乗っても問題ないって思い名乗りをあげる

[メイン] 少女 : 「晶さんの名前は存じています。そこの小さいのは初めて見ましたが」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いやそんな冷たいこと言ってやんなよ…
 名前知りたいって言ってるんだしさ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : こんな見た目で、このような言葉遣いではあるが
対照的にどこか変に真面目なまま、宥めるように。

[メイン] 少女 : 「そう言われましても…」
少し考えるようなそぶりを見せたあと

[メイン] 少女 : 「私には名前がないんです。だから好きに呼んでもらえればそれで」

[メイン] イッスン : 「名前が無いだァ~~~~!?おいおいおい~!晶の嬢つったか!」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「じゃあ名実ともにプリンにしてや…」

[メイン] イッスン : 「こりゃどんな事情があるってんだァ!?名ってのは、魂だぜェ~?生き様が刻まれるってもんでよォ!それが無ェとなると、ヒトとして生きにくくなるもんだぜェ!?」

[メイン] イッスン : 「アンタの知り合いみてェだが、そこんところどうなんだァ~!?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いやだから……確かにそうなんだけどさぁ…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「知り合い……なのか?私と…………」
と、少し考えるも記憶の靄はまったく晴れないまま。

[メイン] イッスン : 「ん?」
ぴょいん、ぴょいん、と跳ねながら。

[メイン] イッスン : 「なんでィ?知り合いじゃねェのかァ~!?いやでもよォ、黄色の目が素敵な嬢ちゃんが嘘言ってるようにも見えねェんだよなァ~!」

[メイン] イッスン : 「おい!晶の嬢!何か思い出せるもんとかねェのか~!オイラちょっと気になりまくっちまったぜ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……ごめん!!私多分何も思い出せねー!
 知り合い……なんだよ、な?」
最初の雰囲気から、きっとそうなのだろうと。
目の前の少女に問いかける

[メイン] イッスン : 「あ~~~~!?"何も"ォ~~!?」

[メイン] 少女 : 「知り合い…と言えばそうかもしれませんね」
「こうやって話すのは初めてなので、私の顔を見ても何も思い出せないと思いますが…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 頭を抑えてうー、と呻く。
多分、私の方に問題があるんだろうと今は考えて。

[メイン] 少女 : 「……それ以前に、貴方は今記憶を失っているようですね」

[メイン] イッスン : 「!? お、おいおいマジかよ!?大丈夫かァ~~!?」

[メイン] イッスン : 「記憶ってのは大切なもんでィ!忘れちゃいけねェもんがそこにたくさん詰まってるってもんだ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そりゃ……知って……ないけど……
 あーー!もう、これどうすりゃ戻るんだよ!」
多分、記憶を失っていないあたしならば頷くのだろう。
でも、今はそれを知らない。

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「記憶よりプリンの方が大事なの〜」
何かに引っ張られるように冷蔵庫へ向かう

[メイン] GM : 【冷蔵庫】
色々な食材や調味料などが入っている。
《目星》を振れる

[メイン] ミヤコ(悪霊) : ccb<=90-30 プリンを探す (1D100<=60) > 63 > 失敗

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あっ、……ちょ…っ……」
と言っても、自由に動くミヤコを止める事もできないし。

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「むう…ここにはプリン置いてないの…」
項垂れたままいつもより低い位置でふよふよと飛んで戻ってくる

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あーーー!!もー!自由に動いてなー!」
わしゃわしゃと自分の髪を掻いて

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「取り敢え、ず!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「お前だとかそんなんで呼ぶのは、ナシ!
 今からクロエ!いいな!」
名もない少女に、名を付けた
合ってるか間違っているか、そんなことは些事だろうと言わんばかりに強引に。

[メイン] 少女 : 「クロエ…」

[メイン] 少女 : 噛みしめるように何度かその名前をつぶやいて

[メイン] イッスン : 「へへへっ!中々洒落た名前じゃねェか、詩人の才能でもあるんじゃねェのか~?」
晶の髪を引っ張りながらいじる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 記憶もないし、目の前の少女のことなど何も分かりやしない。
しかしながら、どこか気にかけてくれていることはわかったが故に名前を付ける

[メイン] クロエ : 「まあ…悪くないですね。ではこれからは私のことはクロエ、と呼んでください」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「やめろー!髪は大事なんだぞ!」

[メイン] イッスン : 「まぁまぁまぁ!細けェこたァ気にするんじゃねェ~! ……それに、アレだな!」

[メイン] イッスン : 「ぶっちゃけると、ちんぷんかんぷん過ぎる!」

[メイン] イッスン : 「オイラは何が起こってんのかさっぱりだ!」

[メイン] イッスン : 「とは言え、『無意味』なことは人生では起こらない、オイラはそう思っていてよ」

[メイン] イッスン : 「晶の嬢に、クロエに、ぷりん?ってのを探してる幽霊の嬢ちゃんに、オイラ」

[メイン] イッスン : 「ここに十人十色の魂が集まったのも、何か『意味』があるのかもな!」

[メイン] イッスン : 「オイラは頭使うことは苦手だが、分からねェことを放っておくのも、女の涙を放っておくくらいにはきれェでな!」

[メイン] イッスン : 「晶の嬢!オイラは顔色伺うだなんて、上等な真似ができるわけじゃねェか……突っかかってんだろ?色々!」

[メイン] イッスン : 「ならそいつをじっくり解していこうぜェ?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「めちゃくちゃ」
突っかかることが多過ぎる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だな、うん……わかった
 でもちょっと腹減ったし冷蔵庫でも見に行くよ」

[メイン] GM : 晶が冷蔵庫を見に立ち上がった時、

[メイン] GM : ───ガシャリ

[メイン] GM : 鉄の音が響いた。

[メイン] GM : 何かと見てみれば、晶の足首とテーブルの脚が鎖で繋がっていることに気付く。鎖は短く自分の後ろにある扉にすら届きそうにない。

[メイン] イッスン : 「!?!?!? お、おいおいおいおい!今のなんの音だァ~~~!?!?」
晶の髪にしがみつく。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「わ、えっ……うわぁぁぁぁ!?」
歩いてすぐに自分の足が何故か動かなくなり
そして盛大にコケた。それはもう綺麗に。

[メイン] イッスン : 「おわァァアアア~~~~っ!!」
晶がコケたので当然イッスンも潰される。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いて……なんでだ、……あ?」
見ればどうにも、机と足首に鎖のようなものが繋がっていて。

[メイン] クロエ : 「あっ……申し訳ないです。言っていませんでしたね」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「鎖……言ってなかったってどう言うことだ…?」

[メイン] クロエ : 「それは私がつけたものです。貴方をこの部屋から出て行かせないために」

[メイン] 真奈瀬 晶 : …………。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いやいやいや、待て待て待て
 あたしなー この部屋が何かはわかんねーけど
 こう……そんなに信用なかった?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 言いたいことが滅茶苦茶になったが、少し……いや、かなり困惑したまま。

[メイン] クロエ : 「いえ、貴方のことは信用しています。ただ、安全のためにです」

[メイン] イッスン : 「……お、おいおい、晶の嬢、なんか、わかんねぇけどよ」

[メイン] イッスン : 「多分だが……『善意』だぜ」

[メイン] イッスン : 「オイラも自分で何言ってんのかさっぱりだけどよォ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いやわかる、わかるよ流石に…!
 なー、何でこんなの付けたんだよ……」

[メイン] クロエ : 「…先ほども言いましたが、貴方をこの部屋から出て行かせないため、です」

[メイン] イッスン : 「……………」

[メイン] イッスン : ぴょいん、と晶の頭の上にまた飛び乗って、黙るイッスン。

[メイン] イッスン : 「……この異国の一室、もしかしたら、オイラ達が思っている以上の、『何か』があるかもしれねェぜ……?晶の嬢」

[メイン] イッスン : 「こりゃ、慎重に……探ってみる必要が、あったりするんじゃねェかァ~?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そう、だな……」

[メイン] イッスン : 「情けは人の為ならず、って言うしな、オイラもクロエのことは信じてェし!情けを素直に受け取っておこうぜ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 正直、善意とある程度他のものが言わなかったのであれば
あたし自身疑いでどうにかしていただろうと思えるくらいには恐ろしい状況ではある。

[メイン] イッスン : べっぴんな女が悪だなんて絵は、オイラの趣味じゃねェしなァ~。

[メイン] イッスン : とは言え、それはあくまでオイラの思想だ。

[メイン] イッスン : 今一番危機があるかもしれねェのはどいつか?そりゃ決まっている。

[メイン] イッスン : 晶の嬢だ。
……なんかがある。虫の知らせってやつだ。

[メイン] イッスン : 「ま!でも任せておきな!この七代目天道太子のイッスン様がついてんだ!」

[メイン] イッスン : 「なんとかなるぜ!晶の嬢!」

[メイン] イッスン : CCB<=90 激励 (1D100<=90) > 83 > 成功

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「んー…まあなー!」
悩んでても仕方ないし……。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエーー、この鎖なんとか取れねーかな…?
 なんか一つくらい聞ける範囲で言うこととかも聞くしさ!」

[メイン] クロエ : 「ダメです」
キッパリと断る。

[メイン] イッスン : 「一刀両断だな!?」

[メイン] イッスン : 「なんでィ!少しくれェ甘く見てもらってもいいってェのに!」
ぴょいんぴょいん、と飛び跳ねながら。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「もうちょっと悩む素振りくらいくれよー!」

[メイン] イッスン : そーだそーだー!とヤジを飛ばしている。

[メイン] クロエ : 「…ダメなものはダメです」

[メイン] イッスン : 「……ちぇっ、こりゃ梃子でも動かねェみたいだぜェ~?決心の硬さがまるで尋常じゃねェってもんだ、晶の嬢」

[メイン] イッスン : 「へへへ!そこの幽霊の嬢!ちょっくらクロエの脇でも擽って笑かしてみせようぜェ~?」

[メイン] イッスン : 「オイラは辛気臭い空気が嫌いなもんでな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「うぅ……でもこれじゃあここから動けねえんだって!
 あたしもこう……何あるか見てから出るか出ないか決めるくらいさ、したいしさ…」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「……ぐう」
どうやら暇すぎて寝ているようだ

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「起きろー!ミヤコーー!!!
 なんとかしてくれー!!」
何できるかまでは知らない。

[メイン] イッスン : 「どこぞのアマ公だってんだィ!」

[メイン] クロエ : 「……先ほどから気になっていたのですが、晶さんと、そこの小さいの以外にもどなたかいらっしゃるのでしょうか?」
「誰もいないところを見ながら話したり、知らない名前を呼ばれたりしていますが…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あーこれはーー……そのなんだろうなー…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いるにはいるんだけどー…あたしにしか見えなくてー……
 でも何でかって言われると理由を思い出せなくてー……」

[メイン] クロエ : 「はぁ…。良くわかりませんが、他にどなたかいらっしゃるのですね」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「うんそうなんだよ。だからー……あー…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あーほら……逃げ出すのが嫌なんだったら……
 最悪こう……あたしの足を……良い感じに……縛っ、て……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 何を 言ってるんだあたしは。

[メイン] イッスン : 「一蓮托生になるってわけだな!どうだクロエ!それなら、勝手に逃げ出しちまうこともねェだろ~?」

[メイン] クロエ : 「は…?何言ってるんですか?変態さんなんですか?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「今あたしは結構心が痛い」

[メイン] イッスン : 「おいおいおいそりゃねェだろ~~?」

[メイン] イッスン : 「晶の嬢はよォ、今一番望んでるのは開放だぜ、開放!」

[メイン] イッスン : 「ず~~~っとこのままにってわけにゃ、そりゃいかねぇだろ?」

[メイン] イッスン : 「ただクロエ、おめーさんがそれを許さねェ何かしらの事情があるってんなら」

[メイン] イッスン : 「まずはそいつを語るのが筋ってもんだ」

[メイン] イッスン : 「人の自由を奪うってんなら、相応の納得が必要だぜ?」

[メイン] イッスン : 「それすらも拒むってんなら!晶の嬢の案を飲んだ方が、いいと思うぜェ~?」

[メイン] クロエ : 「………」

[メイン] クロエ : はぁ…。と小さくため息を吐くと、ごそごそとどこからか白猫と黒猫のぬいぐるみを取り出してテーブルの上に乗せる。

[メイン] クロエ : 「どちらかの猫が足枷の鍵を持っています。この猫は、片方は正直で必ず本当のことを言います。片方は嘘つきで必ず嘘を吐きます。彼らは、『はい』か『いいえ』しか答えません。また、質問出来る回数は1回です」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「お、おう……なるほど……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : まずいぞ。クロエ……あたしがバカなのを熟知してやがる!!
これじゃさっぱりわかんねえぞ!

[メイン] クロエ : 「私からできる精一杯の譲歩です」

[メイン] イッスン : 「何言ってんだ……?」
素直にそう思った。

[メイン] クロエ : 「………」
ぬいぐるみを引っ込めようと手を伸ばそうとする。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「まったまった!まーーった!
 タイム!タイムだ!」

[メイン] クロエ : ぴたりと伸ばした手を止める。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「よしよしありがと……」

[メイン] イッスン : 「だ~~~~~~~~~~~!!!ぶっちゃけ何を試されてるのかも、どんな意図があるのかも、意味が分からなさすぎるし!!」

[メイン] イッスン : 「しかもなんだよこの問題は!!『オメェは正直か?』って質問したら、どっちも『はい』ってなるしよォ!じゃあ逆に、『オメェは嘘吐きか?』っつっても、どっちも『いいえ』になるんだろォ~~!?」

[メイン] イッスン : 「こいつらの『違い』なんて、正直者か嘘つきかくらいしかねェし……!でもそこで判別するのも難しくて……どうすりゃいいんだよ!?晶の嬢!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : ──────そうか、そうだ。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「じゃあ …うんわかった 質問する」

[メイン] 真奈瀬 晶 : どちらかが正直にしか話さず
どちらかは嘘しか話さないのであれば──

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「おまえは「貴方が鍵をもっているか?」と聞かれたら「はい」と答えるか?」

[メイン] イッスン : 「ッッ……!?!あ、晶の嬢ォ!?」

[メイン] イッスン : ぴょいん、ぴょいん、と飛び上がって、反応を示す。

[メイン] GM : 晶のその問いに
白猫は『いいえ』と答え、黒猫は『はい』と答える。

[メイン] イッスン : 「!!! 答えが……バラけた……!? そ、そうか!『違い』は、他にもあったってのか!?すげェな晶の嬢!でかしたぜ!!天下一だ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「うぇへへへー……やっぱりな!」

[メイン] クロエ : 「正解したので、どうぞ」
少し残念そうな、そうでもないような複雑な表情をしながら、黒猫のぬいぐるみを晶に差し出す。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「ぶい。やっぱなー!直感で黒だとは思ってたんだけどな!」
そう言い、ぬいぐるみを受け取る

[メイン] イッスン : 「…………あ~~……?なんだァ?オメェさん、ひょっとして」

[メイン] イッスン : 「……遊んでほしかっただけか?」

[メイン] クロエ : イッスンの言葉を無視するように、ポンと黒猫の頭を叩くと

[メイン] GM : 黒猫は口から足枷の鍵を吐き出します。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 鍵を受け取って、足の錠を外しながら

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「ふふふ……クロエだもんなー。うんうん」
黒猫のぬいぐるみを見てご満悦。

[メイン] イッスン : 「おいおいおいおい~!なんだよ~~!?どういうことだよォ!?オイラにも教えてくれよ~!なぁ~!」
ぴょいんぴょいん、と頭の上で跳ねながら。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だって黒い髪だし?後黒い髪だし」
つまり理由なんてそんなもの。髪は黒く、黒い猫の方が好きそう。
直感など、そんなものだろう。

[メイン] イッスン : 「なんだそりゃ! ……ま、でも案外、そういうのが的を得てたりすることもあるのかもな」

[メイン] イッスン : 「何せ、『意味』のねェことなんざねェからな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そうだーそうだー!」
と、立ち上がり今度こそ冷蔵庫の方へ向かっていく

[メイン] クロエ : クロエはその場から動くことなく、晶たちをじーっと見ている。

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=60 冷蔵庫に目星 (1D100<=60) > 100 > 致命的失敗

[メイン] GM : 猫缶を見つける。
…と同時に、晶の脳裏とある情景が浮かんだ。

[メイン] GM : 「にゃー!にゃー!」

[メイン] GM : 「ほら、ごはんだよ。慌てるなって」

[メイン] GM : 最近、晶は近所の黒猫に餌をあげていた事を思い出した。
唐突に蘇った記憶に驚きSANc(1/1d3)

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=60 (1D100<=60) > 69 > 失敗

[メイン] 真奈瀬 晶 : 1d3 ぐえー (1D3) > 1

[メイン] system : [ 真奈瀬 晶 ] SAN : 60 → 59

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あれ……なんか…………」

[メイン] イッスン : 「……!? お、おい!?晶の嬢!?どうした!?いきなり立ち止まって……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 何か、何だろうこの記憶は。
私のものなのは、確かで。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いや……ちょっと忘れてたものを……思い出しただけ…で……
 でも……黒猫に餌やり……ううむ……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「ミヤコー、起きてるならそっちにも心当たりあるかどうかかわかんねーかなー…?」

[メイン] イッスン : 「黒猫ォ~? そういやさっきの遊びでも黒猫が……って、おいおい」

[メイン] イッスン : ぴょいんぴょいん!と頭の上で跳ねながら。

[メイン] イッスン : 「そうだぜェ~!いつまで寝てんだァ~!とっとと起きやがれェ~!」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「…フン、とっくに起きてるの」
「ミヤコへの貢ぎより黒猫優先してたの思い出したの、気分が悪いの!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「それは……あーー…悪かったって……
 でもなんかこうほっとけねーじゃんそういうのさー……」

[メイン] イッスン : 「へへへっ!なんでィ、晶の嬢はどうやら歩くお人好しのようだなァ!」

[メイン] イッスン : 「ま、だから幽霊の嬢ちゃんも憑いてんだろうな!納得だぜ!」

[メイン] イッスン : 「……しっかしまァ~、なんだってんだァ?」

[メイン] イッスン : 「無い記憶がいきなり、ちょっくらあそこにある円柱の見ただけで蘇るだなんて……」

[メイン] イッスン : 「失った記憶ってのは、その人にとって強烈で……何か重なるもんがねぇと、そうそう戻ってこねぇもんだって聞いたことがあるが」

[メイン] イッスン : 「まァ色々困惑してるとは思うが…… 知らねェ方が、よっぽど恐ろしいってもんだ、まだいけるか?晶の嬢」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「舐めんじゃねー。いけるよ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : そう言いつつ、冷蔵庫の方を少し漁る。
プリンだとか、後はあるかはわからないけど猫缶だとか。
そう言ったのものを探してみようと。

[メイン] GM : 冷蔵庫の奥の方からプリンを発見する。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あっプリンだ」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「!!」
ガバッと振り向く

[メイン] イッスン : 「うわっ、すっげぇ素早く反応した!?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「はやっ!?」

[メイン] イッスン : 「てかぷりんってなんだァ~?」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「さっき見つからないと思ったらやっぱり隠してたの!早くよこすの〜!!」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 獲物を奪い取らんと皿を横からぐいと引っ張る

[メイン] イッスン : 「うお……めっちゃ貪る勢いだぜェ……!?そんなに夢中になれるもんなのかァ~~!?」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「しっし!ちっこいのはどっかいけなの!プリンにしても食べ応えないの!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だー!わかったわかった!やるよ!
 ただし三つ分に良い感じに分けてな!クロエとイッスンの分も合わせて!」

[メイン] イッスン : 「ひっでェな!?ちょっとくらい見せてくれたっていいだろォ!?せっかくの異国なんだぜ!?」

[メイン] イッスン : 「来たからには、オイラの筆先に描かれる生命を増やしてェって思うのが、流離の絵師の人情ってもんだしよォ!」

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「3等分なんてしたらミヤコが損するの!」
そう言い終わるや否や

[メイン] : ヒュゴッ

[メイン] ミヤコ(悪霊) : 「ムグムグ…まあまあなお手前だったの」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「もー……プリンのことになるとホント自由だなぁ……」
と、困ったような表情を浮かべ

[メイン] イッスン : 「なんだ今の……!?死神の渦潮かなんかか!?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……そーいや」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「勝手に冷蔵庫とか開けたけど良かったのかな?」
と、クロエの方を振り向いて尋ねる

[メイン] クロエ : 「構いませんよ。ここは貴方のために用意した部屋なので」

[メイン] イッスン : 「また意味深なこった!それもまたさっきみてェな問題ってやつかァ~?」

[メイン] イッスン : 「にしても、クロエのやつさっきからず~~~っと晶の嬢を目で追ってるぜ、むすーっとした顔のまんま!」

[メイン] イッスン : 「気になるなら着いてくりゃいいのによォ~!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「へー……ってことは本とかあたし好みのとかあるのか……も?」
記憶を失う前の自分は何を読んでいたのだろうか、そう言ったものがそっくりそのままあるわけではなさそうだが。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そーだぞ。なんか気になることとかあるなら着いてくるなり言ってくれよ」

[メイン] クロエ : 「いえ、ただ観察しているだけなので、お気になさらず」

[メイン] イッスン : 「だってよ、晶の嬢 ……まァ、色々気になることがありすぎて、オイラまでもが頭痛くなってきちまっているところはある……が」

[メイン] イッスン : 「どうにも、この部屋に晶の嬢の記憶の手掛かりがあるみてェだ、なら、まずは欠けた欠片を集めて、形にしていくのが、きっと晶の嬢にとっての為にもなることだとオイラは思うぜェ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そうだな…うん、よし……!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : と、自分自身で発破をかけながら本棚の方に向かう。

[メイン] GM : 《図書館》を振ることができる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=40 マイナス補正が重い (1D100<=40) > 89 > 失敗

[メイン] 真奈瀬 晶 : 無くても失敗してた

[メイン] イッスン : GM!激励するから再判定させてもいいか?

[メイン] GM : いいよ

[メイン] イッスン : CCB<=90-30 激励 (1D100<=60) > 86 > 失敗

[メイン] イッスン : 🌈

[メイン] 真奈瀬 晶 : 🌈

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……うっ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「本棚……見るだけで嫌になるんだよなー……
 何でかわかんねーけど……」
何かあるかと探そうとしていたが、謎の頭痛がやってきたのでやめた。
多分真面目で勤勉なやつがそばにいたら怒られるだろう。

[メイン] イッスン : 「おいおいおい~!いきなり動きが鈍くなったぜェ!?」

[メイン] イッスン : 「もうちょっと頑張れよォ~!さっきまでの元気はどこへ行っちまったんだァ!?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「う、うるさーい!なんでかわからないけど鈍くなるんだよぉ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……他を探す!!」
それで終われば良いな。と思いながら、向かう先はクローゼット

[メイン] GM : 【クローゼット】
沢山の服が並んでいる。
《目星》を振ることができる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=60 めぼし (1D100<=60) > 49 > 成功

[メイン] GM : 晶は気になる服をみつける。探索者の職業に制服がある場合は制服。ない場合は仕事道具をみつける。自分の職業を思い出す。

[メイン] GM : マイナス補正が-30から-20になる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「これ……あたしの制服だ……」

[メイン] イッスン : 「お?中々変わった服だな?こういうの着て何すんだァ?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「学校に行くんだよ。いろいろ話聞いたりしにな」

[メイン] イッスン : 「へェ~~?なんかよくわからねェけどそういうのがあるんだな……って」

[メイン] イッスン : 「……思い出していってるな!?晶の嬢!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そうなんだよ!さっきまでぱーっとしなかったのがさ!」

[メイン] イッスン : 「ほォ~~~!?そりゃ重畳じゃねェか!?やったな!!!」
自分のことのように、ぴょいんぴょいんと飛び跳ねて喜んでいる。

[メイン] イッスン : 「オイラも分かるぜェ~~!!これが無くちゃ画竜点睛を欠くって筆をどっか無くしちまった時、あ~~もうおしまいだァ~~!!ってなって、でもふとある時、よく探してみたら耳に掛けてあって、見つけた時はもうすんげェ気持ちいいくらいに嬉しくなるしよォ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「ふふん…ふん……なんかわかる気がするよ
 無くしたってものがすぐ近くにあったらさ、やっぱ嬉しいし」

[メイン] イッスン : 「筆もきっと、オイラに忘れてほしくなかっただろうしな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「じゃあ次は……」
次に向かうのは、最初に伏していたテーブルだ。
ぱっと見では何もなかったが、さて。

[メイン] 真奈瀬 晶 : テーブルの下を探して、何かあるか探してみる。

[メイン] GM : 【テーブル】
木製のテーブル。古びており壊せそうな気がする。
また、テーブルの下を探していると、横に鞄がかかっていることに気がつく。

[メイン] イッスン : 「ん?おい晶の嬢!あれはなんだィ?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あ、ん……ん?これ……多分私の鞄……なの、か……?」
と、鞄を開けて中身を見てみる

[メイン] GM : 鞄の中には晶の持ち物が入っている。
サイフ、スマホ、教科書などだ。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「これ……全部……あたしの……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 一つ一つ確認していく。
自分のものが、どうしてこんなところにあるのかは兎も角。

[メイン] GM : サイフには身分証が入っており自分の年齢や住所を思い出す。

[メイン] GM : スマホ内のメールを読むと、交友関係について思い出す。

[メイン] GM : 教科書を見て、自分が学生だったと再度確認できるだろう。

[メイン] GM : ───と、ここで、チクリと晶は頭に刺すような痛みを覚える。

[メイン] GM :

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……っ! これ、は…………」

[メイン] GM : 晶は、部屋で目覚める前の、1番新しい記憶について思い出す。

[メイン] GM : 用事があり外に出かけていた晶。

[メイン] GM : 信号が赤から青に変わり横断歩道を渡ろうと足を一歩踏み出した瞬間、

[メイン] GM : ファーーーーンッ!!!

[メイン] GM : けたたましいクラクションの音が鳴り響いた。

[メイン] GM : トラックが眼前まで迫ったところで晶の記憶は終わっている。

[メイン] GM : 技能値のマイナス補正が0になる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……え……あ……あた、し……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 失われていた記憶、その一つを思い出して

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あと……少しで……死んでいた………?」

[メイン] GM : 《アイデア》を振ることができる。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 記憶を思い出し、誰に聞かせるわけでも無く呟いて

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=40 あいでぃあ (1D100<=40) > 83 > 失敗

[メイン] GM : なにも

[メイン] 真奈瀬 晶 : 胸を抑え、何度も息を吸って吐いてと繰り返す。
じわりと汗を流しながら、何とか冷静に処理しようとして。

[メイン] イッスン : 「─────……い……」

[メイン] イッスン : 「お ………  ! ……い  ……ぉぃ ……!」

[メイン] イッスン : 「おい!!!!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……っ! あ……ごめん、取り乱してた……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 少しは冷静になったのか、息を整えて

[メイン] イッスン : 「…………大丈夫か?」

[メイン] イッスン : その声は、先程までのイッスンとは違った。

[メイン] イッスン : 低く、小さい声だった。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あ、…………」
少し考えて、また再び呼吸を荒くして

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロ…エは……何が起きたか……知ってる…か?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 恐る恐る、今までからは考えられないようなか細い声で尋ねる。

[メイン] イッスン : 「……………」

[メイン] イッスン : 一寸しかない少年は、ただ黙って、二人を見やる。

[メイン] クロエ : 晶の困惑した表情、荒い呼吸からすべてを察して、小さく息を吐いたあと

[メイン] クロエ : 「どうやら、思い出してしまったのですね。ずっと忘れていればよかったのですが」

[メイン] クロエ : 「そうすれば、貴方のそんな辛い表情を見ることもなかったのに…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……じゃあ、やっぱり…………」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 考えられることとしては、もはや一つしかないだろう。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あたしは……あの後……トラックに……」

[メイン] クロエ : 「……いえ、“まだ”大丈夫です」

[メイン] クロエ : 「貴方がトラックに跳ねられるすんでの所で、私がここに貴方を連れてきたので」
…予定外の方も連れてきてしまいましたが。と付け足して

[メイン] クロエ : 「ですが、この部屋から出て行けば、貴方は確実に死にます」

[メイン] GM : 自分の死を告げられてSANc(1d3/1d6)

[メイン] 真奈瀬 晶 : ccb<=59 こわい (1D100<=59) > 27 > 成功

[メイン] 真奈瀬 晶 : 1d3 (1D3) > 2

[メイン] system : [ 真奈瀬 晶 ] SAN : 59 → 57

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そっ……か。ここから出ようとしたら死ぬんだ……あたし」

[メイン] クロエ : 「はい」
キッパリとそう告げる。

[メイン] イッスン : 「………晶の嬢……」

[メイン] イッスン : ……わかんねェよ。オイラ、なんて声を掛けたらいいか、わかんねェよ。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「もしも出られると、死んでしまうから
 そうならないために….足を繋いでたの?」

[メイン] クロエ : 「そうですね。今は落ち着いているように見えますが、貴方が記憶を取り戻して、死を悟った瞬間に何をするかわからなかったので、念のために」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そっ、かー………そうかー……」
あーあ、と困ったように頭を掻いて

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「"善意"だったわけかー……うん、なるほど…」
少しずつ声色を歪ませていき

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……死にたくないよ、あたし…………」
まいったように、一言呟いた。

[メイン] イッスン : 「─────!」

[メイン] イッスン : その言葉を聞き、黙っていた、一寸の虫の如き、弱き命は。

[メイン] イッスン : 晶の頭部から飛び跳ね上がると、鞄から、拝借。
見慣れるものなれど、それはおそらく、紙。
N、O、T、E、なんて読めたものか分かったもんじゃない。

[メイン] イッスン : しかし、弘法は筆を選ばない。紙も選ばない。

[メイン] イッスン : CCB<=95 芸術(絵) (1D100<=95) > 40 > 成功

[メイン] イッスン : 『筆』を取ると。

[メイン] イッスン : 「おうおうおうおう!!晶の嬢!!クロエ!!!」

[メイン] イッスン : 「なんて陰気な顔してやがる!!!」

[メイン] クロエ : 「………」
チラリと視線をイッスンの方に向けて

[メイン] イッスン : 「なァに花が咲きそうで咲けない蕾みてェなことしてんだィ!!!」

[メイン] イッスン : 「いいか!?世の理にはよォ!!ぜ~~~んぶ!『意味』があるんでィ!!」

[メイン] イッスン : 「……オイラもよ……オイラもよ!どうしたらいいかはわかんねぇけどよォ!!」

[メイン] イッスン : 「ただ一つだけ分かることはあるぜ!!!」

[メイン] イッスン : 「べっぴんな女に涙は似合わねェってな!!」

[メイン] イッスン : 「お天道様の下で!!ぽかぽかな笑顔でいるってのが、この世界で一番尊ばれるもんでィ!!」

[メイン] イッスン : 「さぁさぁ見てらっしゃい寄ってらっしゃい!!」

[メイン] イッスン : 「七代目天道太子直々のっ……!!」

[メイン] イッスン : 涙ぐんだ声だった。

[メイン] イッスン : 「とっておきの、言葉だィ!!!」

[メイン] イッスン :  

[メイン] イッスン : 『一蓮托生』

[メイン] イッスン :  

[メイン] イッスン : 達筆と共に

[メイン] イッスン : 人と、そして─────黒い猫が、手を取り合っている絵。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……この、絵……」
描いてある意味自体は、不思議と読み取れて。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「…….…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエ ……この絵、見えてる?」

[メイン] クロエ : 「はい。人と猫の絵ですね」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そう……って……違うと思う。これ」

[メイン] クロエ : 「…違う、とは?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「なんかさー……あたしとクロエのように思えてきてさ
 いやまあ、気のせいかもしれないんだけどね?うん」

[メイン] クロエ : 「………」

[メイン] クロエ : 「それなら気のせいでは?」
視線を絵から外して

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「今露骨に目を逸らした!!!!絶対当たってる!!!」
先ほどまでの様子はどこへやら、少しにやりと笑いつつ。

[メイン] クロエ : ぷいっと顔を逸らしたまま、何も答えない。

[メイン] イッスン : 涙ぐみながらも、鼻をこすって、へへへっ!と笑い。

[メイン] イッスン : 「……晶の嬢!まだまだ念仏唱えるにゃ早いし、それに惜しいってもんだ!」

[メイン] イッスン : 「九死に一生を得る為には、猫の手も、虫の手も借りたいところだろ?」

[メイン] イッスン : 「そして、今はそいつが全部揃ってるんだ!」

[メイン] イッスン : 「果たされた一日一善は、やがて花となる!」

[メイン] イッスン : 「─────まだまだここからだぜェ!!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……だな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : すっかり調子を取り戻し、声を掛ける

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……ありがとう!助けてくれて
 本当に……ありがとう。感謝しても、しきれないくらい」

[メイン] クロエ : 「………」

[メイン] クロエ : 「別に、お礼を言われるようなこと何一つしてないんですけどね」
晶の感謝の言葉に対して、顔を俯かせてそう答える。

[メイン] クロエ : 「……ただの気まぐれですし」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そんなことない!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だってほら……こう言った時間をとってくれなかったら…
 ……何もわからないまま死んでただろうし……」
助かるかどうかなど、そんなことはまあさっぱりだが。
でも、今はまだ生きているのは彼女のおかげなのだから。

[メイン] クロエ : 「…えっ…?」
思ってもみなかった言葉に顔を上げて

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「えっ」
むしろその反応に驚いた。

[メイン] イッスン : 「………ぷっ!」

[メイン] イッスン : 「わはははははは!!全く天晴も天晴だぜィ晶の嬢は!!それにクロエも、作ってたみてェな顔が崩れてやがるぜ~!?」

[メイン] クロエ : 「………」
イッスンの言葉にみるみる顔が紅潮していく。

[メイン] クロエ : そのまま、またぷいっと顔を背けて

[メイン] クロエ : コホンと咳払いをしたあと、先ほどまでの表情に戻して

[メイン] クロエ : 「それで、すべてを思い出したわけですが、どうするんですか?」
「ここに残るなら、酷く退屈ですけど、大人しくしてれば…まあ生き永らえる事くらいはできると思います」

[メイン] クロエ : 「出て行くのなら…もしかしたら、奇跡的に助かるかもしれませんね。まあ、そんな奇跡が貴方の身に起こるとは思えませんが」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「例えばそう……このあたしの潜在力が発揮されて奇跡的に回避!!! ……とか?」
割と本気でこんなことを言い出した。

[メイン] クロエ : 「………」
残念な人を見るような表情を晶に向ける。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「うぐっ…… そ、そんな目で見るなって……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「仮に……仮に奇跡が起きるとするなら
 クロエはどんなこと考えたんだよ」

[メイン] クロエ : 「そうですね……仮に私が同じ立場だったとしたら、ぴょーんと上手いことジャンプして危機を回避でしょうか」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「…………」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「あたしのことをそんな目でみる資格無いじゃん!!!それ!!」

[メイン] クロエ : 「…そうでしょうか?貴方はひとつお忘れでは?」

[メイン] クロエ : 「私がここに死に瀕した貴方を連れてきたんですよ。既に一種の奇跡は起こしているんです」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「うぐっ……それは、そうなんだけ…ど」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「…………」

[メイン] 真奈瀬 晶 : そう言えば……クロエは確か、あの黒猫…なのだろうか。

[メイン] 真奈瀬 晶 : もしもそうだとするならば…………あの2択の問い掛け
あれにわざわざ黒に鍵を隠していたのは……

[メイン] 真奈瀬 晶 : ははーん。なるほど

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエさ……結構可愛いところあるよな」
などと、今考えて導いた事をそのまま口にした。

[メイン] クロエ : 「そんな事知ってます。悪い気はしませんが、急になんですか」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「いやだってさ……黒猫っぽい感じしてるけどさ…
 だとするとこう……黒猫の所に鍵を隠したのって……なんて思ってさ」

[メイン] クロエ : 「……貴方がそう思いたいのなら、勝手にそう思っていればいいんじゃないでしょうか」
ぷいっとそっぽを向いて

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「ふーーん……ふーーん……素直じゃないなー…」
などと、にやにやして言い放つ

[メイン] クロエ : 晶から顔を背けたまま、黙っている。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……一蓮托生。こうなったら、今いる全員無事で……何事もなく…うん、帰るよ」

[メイン] イッスン : 「─────あったりめェだ!」

[メイン] イッスン : 「旅は道連れ世は情け、一期一会の出会いの中に、神秘は宿り、それが今、結晶として現れてるってんなら」

[メイン] イッスン : 「どうして『全員では帰れねェ』だなんて思い込みが、通じるってんだ?」

[メイン] イッスン : 「それこそ、世の理に反してやがるぜェ!」

[メイン] イッスン : 「想定外ってのは、常に悪いことばかりが起こるもんじゃねェ」

[メイン] イッスン : 「オイラに、幽霊の嬢ちゃんが紛れ込んじまった想定外が、もう既に起こっちまってんだよ」

[メイン] イッスン : 「何が言いてェかっていうとだ」

[メイン] イッスン : 「人間、やれば意外となんだってできるってことだぜ!!!」

[メイン] イッスン : 「─────行こうぜ、晶の嬢、それに」

[メイン] イッスン : 「クロエ!」

[メイン] イッスン : 晶の頭の上で、ぴょいん、ぴょいん、と跳ねながら。

[メイン] イッスン : 「もっと欲張っていこうぜ、神様も御仏様も、案外許してくれるもんだぜ?何せオイラは会ったことあるからな!」

[メイン] クロエ : 「………出て行きたいのなら」

[メイン] クロエ : 「…帰りたいのなら、もう私は止めません」
「自由になりたい人を縛り付ける趣味はないので」

[メイン] クロエ : 「…ですが」

[メイン] クロエ : 「私はここに残ります」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「…………手、ちょっとだけ貸して」

[メイン] 真奈瀬 晶 : そう言いながら、クロエの手を取ろうとして

[メイン] クロエ : 「……?」
怪訝な顔をしながらも、手を差し出して

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……あたし、ここから出たい。
 次もしも死ぬかもしれなくても、止まったままは……嫌だから」

[メイン] クロエ : 「それなら……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「だけど、あたしさ……そう言いながらも、やっぱ不安だから…さ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……一緒に、来てくれる?」

[メイン] クロエ : 「……ダメ、です」

[メイン] クロエ : 「貴方が不安なように、私も不安なんです」
「私がここに残るのは……その不安があるからで、決して一緒に行きたくないというわけではないんです」

[メイン] クロエ : 「わかってもらえませんか?」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「それは……わかるよ。気持ちは……わかる」
ここにいる限り針は進まない。死ぬこともなく、ひたすらにこの皆だけで閉じて生きることができる。
だからこそ……

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……でも、あたしは……行きたい
 だってさ……もっと楽しい事見てみたいから…!
 私だけじゃなく…クロエと…一緒にさ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「もしも……どんだけ話しても不安があるって言うなら
 納得いくまで……お話ししよう あなたはあたしが大切で、あたしも同じ事を考えてるんだし……平行線なんかじゃないだろ」

[メイン] クロエ : 「違うんです。そうではなくて、私も一緒に行ったら、ここに貴方を連れてきた意味がなくなる」

[メイン] クロエ : 「私なら、貴方を助けることができるんです。だから一緒には行けないんです」

[メイン] イッスン : 「おいおい、そいつは違うぜ、クロエ」

[メイン] イッスン : 「『意味』はこれから作る」

[メイン] イッスン : 「第一……だ!」

[メイン] イッスン : 「本当に晶の嬢を助けることだけが目的ならよォ~~!!」

[メイン] イッスン : 「自分の命を代価に支払ってるくらいの覚悟があるってんならよ!!」

[メイン] イッスン : 「黙って、嫌われ者のままどっか行っちまうもんなんだぜ……」
どこか、遠くを思い出す様にしながら。

[メイン] イッスン : 「……その方が、『悲しませない』からな」

[メイン] イッスン : 「分かってもらうのは、クロエ、オメェさんの方でもあるぜ」

[メイン] イッスン : 「晶の嬢は、本気だ、本気でお前のことを慈しんでいる」

[メイン] イッスン : 「この先も、共に生きようとしている」

[メイン] イッスン : 「んな晶の嬢の気持ちをにじって、『悲しい』思いをさせることが、救いになるかってんなら、そいつァオイラからすれば疑問甚だしいぜ!!」

[メイン] イッスン : 「そして─────」

[メイン] イッスン : 「『オイラ達』なら、オメェさんも助けることができる」
そう断言する。

[メイン] クロエ : 「…そんなの無理です」

[メイン] クロエ : 「私が、神様に必死に願って、それでこれが限界だったのに」

[メイン] クロエ : 「これ以上の奇跡を、なんの犠牲もなく起こすなんて…」

[メイン] クロエ : 「…そんなの、無理に決まってます」

[メイン] イッスン : 「『一人』だけなら、きっとそうだろうな」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「そりゃ1人だけだとそーなるってば
 ……1人だけならね。全員でやったらさ、また話は変わるだろ!」

[メイン] クロエ : 「…そんなわけ、そんな都合の良いことなんて、起きるはずありません」

[メイン] イッスン : 「起きるぜ、なんたってオイラは」

[メイン] イッスン : 「『神様』と旅をしたことがあるんだからな!」

[メイン] イッスン : 「神様ってのはよォ~、案外ポアっとしててよ、世話焼いてやらなくちゃ何もできねぇくれェなんだが」

[メイン] イッスン : 「日ノ本の国駆け巡って、信仰心に応えて花咲かせては水を湧かせては太陽を見せては、大忙しってもんで、だが、んな苦労もおくびにも出さねェやつでよ」

[メイン] イッスン : 「しっかりと祈りを捧げ、そして……感謝をする、オイラの知ってる神様ってのよはよ、不景気なツラしてやがるとくんくん鳴いてなぁにも出来なくなるんでィ」

[メイン] イッスン : 「だからこそ、いっちょ気合を入れて!信じて、信じて、信じ抜く!一人で無理なことは二人で、二人で無理なことは三人で、天に、お天道様に向け合掌し……神様だけじゃなく」

[メイン] イッスン : 「自分達自身も、信じるんだよ!!そこが、始まりだ!!」

[メイン] クロエ : 「…信じても、どうにもならなかったら」

[メイン] クロエ : 「…逆に、信じたから、私が一緒に行ってしまったから」

[メイン] クロエ : 「それでもし、晶さんが助からなかったら、私は、私は……」

[メイン] クロエ : ───自分を許せなくなる。

[メイン] クロエ : 唇を強くかんで、顔を俯かせてしまう。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「今もしものことを考えてもさー
 やっぱ、うん……仕方ないところもあるし」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「さっきも言ったけど
 こうして、今話せる時間を作ってくれた。それだけでも……あたしは嬉しかったし
 あとは……えーっと……」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「その時はその時……あたしは望む所だって思うよ」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……とにかく!今は助からないとかそう言った方向で考えちゃだめ!」

[メイン] クロエ : 「……私は、ただ貴方を助けたいだけなんです。私なら確実に貴方を助けられるんです」

[メイン] クロエ : 「貴方がそんな風に嬉しいって思ってくれた気持ちを抱いたまま、貴方に生きて欲しいんです」

[メイン] クロエ : 「……助からないじゃなくて、助けたいんです」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「…………」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエが、そこまであたしのことを助けたいって思ってくれて……
 ちょっとこう……小っ恥ずかしいっていうか……」
少し照れ臭く笑って

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……あたしは、全員が生きた上で助かりたい
 クロエは、あたしを助けたい」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……だったら」
取り外した鎖を外しに少し歩き

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……ちょっと前に結構な言われしたけどさ
 2人でこれを付けよう」
最初に縛っていた鎖を、持ち出し

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「どっちもが、あと一回頑張るって意思表示」

[メイン] クロエ : 「…うぇ?」
ポカンとした表情で

[メイン] イッスン : 「……へへ!」
にやりと笑うイッスン。

[メイン] クロエ : 「だ、ダメです。そんなものをつけられたら、私がいくら拒否しても意味がありません」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「本当に拒否するなら、あたしごと引っ張っちゃってもいい」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……それとも、やっぱりあたしって信用なかった……の….かな……?」
恐る恐る、最初に繋がれていた時と似たようなことを尋ねる

[メイン] クロエ : 「ず、ずるいです。貴方のことを誰よりも信用してる私にそんなことを言うなんて…」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「誰よりも信用してるって言った!えへへ……へへ……
 もう一度、言う。……一緒に、行こう!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 自分の腕に鎖を付けて、そのままクロエの腕にも同じく付けようとしながら強く言い放つ。
助かる根拠だとか、理由とか、そんなものどこにもないが。
あたしはそんなもんだ。そんな複雑なもの考えても仕方ないのだから。

[メイン] クロエ : 「……私は、貴方を助けたいんです」

[メイン] クロエ : 「……ですが、私がいくらそういっても貴方は聞いてくれない」
「一緒に出ようって、そこの小さいやつ…イッスンさんも信じろって」

[メイン] クロエ : 「私は、貴方のためだったら私の命をかけてもいいって、そう言ってるのに」

[メイン] クロエ : そう小さくブツブツとつぶやきながらも、自分の腕につけられる枷を拒もうとはしない。

[メイン] イッスン : そして、一寸ほどしかない少年は、晶の頭の上で、天井を……いや。

[メイン] イッスン : その奥を、見上げる。

[メイン] イッスン : ……おいおい、いつまでスヤスヤ寝てるんだ、アマ公。

[メイン] イッスン : いいのかよ?

[メイン] イッスン : オイラだって、分かってるぜ。

[メイン] イッスン : ……このまま出たら、全員御陀仏だ。

[メイン] イッスン : けどよ。

[メイン] イッスン : 誰か一人が犠牲にならなくちゃいけねェだァ~~~~~?
そんな悪鬼が嗤うような世界に、一体どんな安寧があるってんだ?

[メイン] イッスン : 晶の嬢に、クロエの……『想い』の大きさを見ろよ!!
大切だと思う者のために、どんな苦も、痛みも、死すらも覚悟してやがる!!

[メイン] イッスン : そんな奴らが!あまねく夜を照らすお天道様が見守る世界で!!

[メイン] イッスン : 簡単に散っていいものなのか!?

[メイン] イッスン : オイラは気分が悪いぜ、そんなとっぴんぱらりんぷうは!

[メイン] イッスン : 御都合の宜しい、陳腐で、話の種にもならないような

[メイン] イッスン : そんな結末こそが

[メイン] イッスン : ヒトの望む『平和』ってやつだろ。

[メイン] イッスン : なぁ?アマ公!

[メイン]   :  

[メイン]   : 扉の先の、差し込まれる光は

[メイン]   : 現実。

[メイン]   : それは、太陽?

[メイン]   : 否。

[メイン]   : 轟く警音器と。

[メイン]   : 目が潰れる程の、眩い二つの光と。

[メイン]   : 迫りくる、質量。

[メイン]   : 人の命など、動物の命など、大きな大きな無機物の前では

[メイン]   : 感情の無い、差別も無い、ただそこにあるだけで、何の意味も

[メイン]   : 持つことなど、ない。

[メイン]   : 矮小。

[メイン]   : 命は、軽い。

[メイン]   :  

[メイン] ????? :  

[メイン] ????? : 遠吠え。

[メイン] ????? :  

[メイン]   :  

[メイン]   : 時が、遅くなる。

[メイン]   : 流れる時が、鈍く、しかし、体は、動く。

[メイン]   : 『生きていてほしい』。

[メイン]   : 折り重なり、二重螺旋を描いた感情は、天高く聳えた。

[メイン]   : そして、実る。

[メイン]   : 小さな、奇跡として。

[メイン]   : 『機会』は、僅か数刻。

[メイン]   : 逃せば、確実な『死』。

[メイン]   : ─────運命は、どちらへ転ぶ?

[メイン] 真奈瀬 晶 : そんなことは 決まってる

[メイン] 真奈瀬 晶 : 逃さない逃してたまるか絶対に!
この一瞬、何故か通じた奇跡の理由など考えない今しかないんだから!

[メイン] 真奈瀬 晶 : 轢かれる本当に刹那の時間、繋がれたこの一瞬で

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「クロエェェェェッッ!!!」
と、がむしゃらに叫んで

[メイン] クロエ : 叫ぶ晶の頬に両手を伸ばして

[メイン] クロエ : 「顔、よく見せてください」
「…私、貴方の顔をしっかり見ることができなかったから…これが最後になるかもしれないので」

[メイン] 真奈瀬 晶 : その言葉に、返事は要らず
一瞬だけど永遠に続くかのような奇跡の時間

[メイン] 真奈瀬 晶 : にっ、と笑顔をクロエに向けた。

[メイン] クロエ : ニコリ。クロエも晶のその笑顔に応えるように笑みを見せて

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「行こう!」

[メイン] クロエ : 「はい!」

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 晶がクロエを連れて部屋から出ようとすると、

[メイン] GM : 扉の向こうから眩いくらいの光が差し、目を瞑る。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 次に目を開くと、貴方は歩道に立っていた。

[メイン] GM : 晶の周りは騒然としており、歩行者たちが口々に事故があったと囁きあっている。

[メイン] GM : だが犠牲者は出なかったようで、警察や野次馬以外はすぐにその場から去って行く。

[メイン] GM : そんな様子を見ていた時だった。

[メイン] GM : 足下から「にゃあ!」と元気な猫の鳴き声が聞こえてきて

[メイン] 黒猫 : そちらの方に視線を向けると、貴方がよく知っている黒猫が貴方の足にまとわりついてきていた。

[メイン] 黒猫 : 何度か晶の脚に頭をこすりつけると、再度「にゃあ!」とお礼を言うように鳴き声を上げて、その場から駆けていった。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「……あは、ははは………」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「待ってってばー!クロエ!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 駆けて行ったのを見て、同じ方角へと駆ける

[メイン] 黒猫 : 自分を追いかける晶を、何度かチラチラと見ながらも足は止めない。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 走り続ければ当然疲労などもやってくるのであるはずが
今はそんなことよりも、と足を動かして追いかけていく

[メイン] 真奈瀬 晶 : この追いかけっこがいつまで続くか、だって?

[メイン] 真奈瀬 晶 : そんなことは決まっている。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「信じてよかった!って面と向き合って言わせろよなー!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : と、今こうして1匹と1人ではしゃぐことのできる今に感謝を伝えるために。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 何はともあれ、変に犠牲を生まなくて済んだのだから。

[メイン] 真奈瀬 晶 : 「待ってろよ!すぐそっち行くからな!」

[メイン] 真奈瀬 晶 : 再度声をあげて、少女は再び走り出した。

[メイン] 真奈瀬 晶 :  

[メイン] 真奈瀬 晶 :  

[メイン] イッスン :  

[メイン] イッスン : 流雲。岩石。草木。微風。朝陽。微熱。山河。

[メイン] イッスン : かの「あすふぁると」の大地に、もう一寸の絵師の姿は無かった。

[メイン] イッスン : あるべき場所へ、還った。

[メイン] イッスン : ぴょいん、ぴょいん、と跳ねて、そして土から向きだす岩の先に飛び乗ると……。

[メイン] イッスン : 「胡蝶の夢……ってのは、このことなんだろうなァ」

[メイン] イッスン : 身の丈よりも大きな筆と、そして古紙を手にする少年は、空を見上げながら、そう呟いた。

[メイン] イッスン : この声は、誰にも聞かれることなく、雄大な自然の大地へと溶け込んでいくだろう。

[メイン] イッスン : 「………へっ!」

[メイン] イッスン : 「あんの頑固者どもの、その後を見届けたかったが……」

[メイン] イッスン : 「そいつァ、贅沢ってやつなのかもな」

[メイン] イッスン : 「それに、『無粋』ってもんでィ」

[メイン] イッスン : 「………ただ、オイラにも言わせてくれ、たとえ届かなくともな」

[メイン] イッスン : 「すげェだろう?『信じる』力ってのは」

[メイン] イッスン : 「クロエ、オメェさんが願った望みは、細やかな形で叶った」

[メイン] イッスン : 「それも信じることによって得られたモンでィ」

[メイン] イッスン : 「そして─────その力が、オメェさんだけにあるだなんて」

[メイン] イッスン : 「そんなハナシがあるわけでもねェだろう?」

[メイン] イッスン : 「もちろん、どこの誰もかもが持っているとも、オイラは思わねェ」

[メイン] イッスン : 「真に、腹の奥が満たされるくらい、燃えるくれェに、振り返ることなく信じる、それができる奴にきっと」

[メイン] イッスン : 「天の風は、吹いてくる」

[メイン] イッスン : 「─────晶の嬢のようにな」

[メイン] イッスン : 「へっ!しっかし、大したもんだぜ全く……!」

[メイン] イッスン : 「あんなに、強ェ芯のある奴を見たのは久々だぜ!」

[メイン] イッスン : 「きっと……あの結末になったのも、全部、晶の嬢、オメェさんの想いの力があってこそだ」

[メイン] イッスン : 「……オイラも負けてられねェなァ~!!」

[メイン] イッスン : 「さ、ここいらでいっちょ、威光の忘れんうちに、刻んでやるとするぜェ」

[メイン] イッスン : そう言うと、一寸の少年は、器用に筆を操って、古紙に黒と、白と、黄と、赤と、多くの彩を重ねていって……。

[メイン] イッスン : 「完成!」

[メイン] イッスン : びゅおう、と風が吹くと、古紙は空へと飛んでいく。

[メイン] イッスン : 『初志貫徹』と、達筆で書かれる下に。

[メイン] イッスン : ……猫も杓子も、『笑顔』な姿が。

[メイン] イッスン : 共生。

それは、犠牲無くして叶え難いものなれど……。

[メイン] イッスン : 互いに、手を取り合って、手放さないこと。

[メイン] イッスン : それが、第一歩だろう。

[メイン] イッスン : なんて、説教話じみたハナシはおしまいだ。

[メイン] イッスン : 世界の道理に羽交い絞めされた陰気な終わりよりも

[メイン] イッスン : 御都合のよろしい、物語としちゃ三流以下の円満の方が

[メイン] イッスン : 心も晴れやかになるってもんでィ。

[メイン] イッスン :  

[メイン] イッスン :  

[メイン] イッスン :